地域は過ちを発信できるか② 企業城下町で生活することとは・・水俣、福島、能登

 新人記者のころ、「企業城下町」という言葉をどう捉えて良いのか迷ったことがあります。多くの企業、地域を取材しながら答を探しましたが、今でもまだ迷路の出口を見つけ出すことができません。ただ、過ちは正さなければいけないのは確信しています。企業城下町をどう捉えるのか 東京に本社を構える大企業が地方

地域は過ちを発信できるか① 原発、運転延長・再稼働へ 水俣・足尾が教えること

 政府は原子力発電所の推進にカジを切りました。2011年の東日本大震災以降、福島第一原発事故の収束に精力を使い、原発の新増設や再稼働は事実上凍結されていました。12年後の日本のエネルギー事情は、剣ヶ峰に立たされています。剣ヶ峰のエネルギー事情だから・・・ 地球温暖化に向けたカーボンニュートラ

Eco*ユニコーン創生 株式上場益の2倍相当を無利子で10年融資、脱炭素のブレイクスルーへ

 ユニコーンは寓話の世界で額中央に一本の角を持つ馬に似た獣として登場します。経済の世界では将来性豊かなベンチャー企業の別名として使われていますが、日本ではそんなに馴染み深い言葉ではありません。あまり登場しませんから。米国メジャーリーグの「大谷翔平」みたいな存在ですね。誰もが憧れ、不可能と信じられてい

気候変動ランキング⑥ 政策力は55位 具体性と実行が問われる G7で唯一取り残される

 CCPIの気候変動ランキングの最後は「政策力」です。日本は55位。59か国+欧州連合(EU)の60が対象の中でも55位。CCPIは「非常に高い」と評価される最上位3か国、1位から3位までは対象国無しという評価を下し空欄となっていますから、実質52位。G7メンバーで唯一最下位グル

気候変動ランキング⑤エネルギー利用の効率 日本は33位 優れた省エネは過去の栄光 2030年に向けて努力を

 CCPIの気候変動ランキングを評価する項目の3番目はエネルギー利用の効率。日本は33位。「中位」のグループに入っています。総合ランキングが50位ですから、エネルギー利用の効率は高く評価されています。 エネルギー利用の効率で1位はコロンビア、2位はエジプト、3位がフィリピン。効率が高いと評価

気候変動ランキング④再生可能エネルギー 日本48位 普及スピードは評価、出遅れと原発重視が足かせ

 CCPIが作成した気候変動ランキングのうち「再生可能エネルギー」の項目をみてみます。まずは評価方法から。水力を除いて評価する項目も 再生可能エネルギーとは、水力、太陽光や風力など自然エネルギーを利用して発電しているものです。CCPIのランキングは水力を含めた場合と、水力を除いた場合に分けて

気候変動ランキング③ 先進国が島嶼国などに「損失と被害」基金 中下位グループが大半を拠出することに

 COP27は11月20日、気候変動の被害を受けた途上国を支援する基金を設立することに合意し、閉幕しました。欧米や日本など先進国が排出した温暖化ガスの増加に伴い、発展途上国は気温や海面の上昇などで大きな被害を受けています。島嶼国などが30年以上も前から補償を求めてきました。 先進国も気候変動

「やれば、できる!」の声 気候変動ランキング② 温暖化ガス削減 日本は45位、本気度を疑問視

 気候変動ランキングを項目別にみてます。今回は温暖化ガス編。データの出所はCCPIからです。日本は振り返れば、すぐ後ろが「非常に低い」 日本の順位は45位。全体のランキングでは上位3位までは該当国が無いということで空欄でしたが、温暖化ガスは第1位だけが空欄で、2位がチリ、3位はスウェーデン。

気候変動ランキング① CCPI 日本は59ケ国+EUのうち50位 政策の具体性と実現に低い評価

 「Climate Change Performance Index」(CCPI)と呼ばれる気候変動ランキングが発表されました。日本は50位。前回より5つダウン。この指標は気候変動に対する取り組みと成果について59ケ国と欧州連合(EU)の合計60を対象に評価し、ランキングしています。COP27開催に

世界最大の投資会社ブラックロックで活躍した専門家がESG投資に疑念、環境と金融の次のステージとは

 世界最大の投資会社、ブラックロックで辣腕を振るったテレンス・キーリー氏がESG投資に関して疑問を投げかています。ブラックロックはここ数年、環境やESG・SDGsを投資判断する基準に据えて世界の大企業に経営の変革を呼びかけています。ところが、同社でESG投資アドバイザーとして活躍していた人物が一石を

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