ESGとSDGs は広告の人気キャッチコピー 実践よりもまずは「映える」が最優先

 ESGとSDGsをどこ見たかを思い出してみてください。こんなつまらない質問を思いついたのは、最近見かける頻度が限られてきた印象を強く感じるからです。2022年に入ってロシアのウクライナ侵攻など世界を混乱に追い込む出来事が相次ぎ、マスメディアのニュースヘッドラインからESG・SDGsの文字が失われて

ESG、SDGsに2つの顔、表はイケメン、裏は 役員報酬や従業員ボーナスの査定対象に

 ESG、SDGsが役員報酬や従業員のボーナスの査定対象に採用する企業が増えています。世界の大手会計事務所のプライスウォーターハウスクーパーズ(PcW)のホームページをみると、英国の主要株価指数のFTSE100銘柄うち45%がESGの目標達成度を役員報酬を算定する基準のひとつとして盛り込んでいるそう

COP26  既視感ある結末 脚本通り? 「京都議定書」「パリ協定」は最後の一葉

  COP26が終幕しました。2021年11月の開幕当初に指摘しましたが、主要国代表が変革に挑む姿勢を強調する演技が目立つ一方、議論の中身に新鮮さが感じられませんでした。個人的には既視感のある国際会議と同じ風景と重なり、そのまま冷めて眺めていましたのでその結末にも驚きはありません。 なにしろ

ESG投資は「ファクトフルネス」に耐えられるのか アルケゴスの幻影がちらつく

 2021年11月13日、COP26が終幕しました。開催地英国グラスゴーの名を冠した採択合意には「排出権取引」と「先進国から発展途上国への環境技術と資金援助」が明記されました。これをビジネスの世界の言葉で翻訳すれば、地球温暖化の主因とされる二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出量を削減するため、

Eco*ユニコーン創生 政治・経済の混乱期に生まれる 今が「その時」

 高橋治則さんを覚えていますか。1980年代後半から太平洋を舞台に大規模リゾート開発を仕掛けた不動産会社、EIE(イーアイイー)の社長で、数多くの経済事件も発生したバブル経済の光と影を体現した「バブル紳士」の一人です。日本長期信用銀行(現在の新生銀行)から巨額融資を受けて派手な投資を展開します。南太

Eco* ユニコーン創生 日本の社会の掟を破る ゲイツもブランソンも夢見る若者だった

 「千三つ(せんみつ)」という言葉を聞いたことがありますか?新製品や石油資源の開発について現場責任者がたびたび自虐的に引用します。意味は字句を見た通り、1000回のうち3回でも成果が出れば大成功というイメージです。新製品開発も石油資源開発も巨額資金を費やします。精緻な調査と優秀な人材を投入して100

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