環境省 霞ヶ関の病に侵され、水俣の声が聞こえず Eco*Ten 零点 

  環境庁の事実上の初代長官の大武武一さんは「正義の味方 月光仮面」と呼ばれました。ところが、現在の大臣は水俣病の声を聞こうとしない。きっと環境政策の実践についても自身の志がないのでしょう。環境相が大臣ポストの一つに過ぎないことを改めて痛感しました。とても残念です。5月1日に水俣病は確認され

日本生命 核兵器製造に投融資せず ESG投融資は具体的な説明と議論があって☆が並ぶ

 日本生命が「ESG投融資」を改め、核兵器を製造する企業に対して投融資を禁止することにしました。すでに第一生命が禁止しており、驚く方針ではありません。日本のESG投融資は世界の金融機関に比べて出遅れており、ようやく体裁が整い始めた段階。日本のESG投融資の実効性がようやく問われる。これが実態ではない

e-Fuelが映し出す日本のEco*Ten 再生エネ拡大に弾み、北海道が”映える”

 環境負荷を減らした合成燃料「e-Fuel」が改めて脚光を浴びています。欧州連合(EU)が2035年から新車すべてを電気自動車(EV)に切り替え、エンジン搭載車の販売禁止を決めていましたが、e-Fuelを利用するエンジン車の販売を認めることにしました。ドイツなど自動車産業が経済の基幹の国々にとってエ

カルビー Eco*Ten6・8点 ESGの先進モデル・農工一体を再構築 自らの改革力が問われる

 カルビーをEco*Tenします。 カルビーはポテトチップスなど成長を支えた主力商品の多くがじゃがいもを素材としています。日本のじゃがいもの15%を消費するほどです。早くから北海道などで農家と契約を結び、素材の生産と製品の生産を一体化する当時としては画期的でした。「掘り出そう。自然の力。

スズキEco*Ten7・1点(下)インドなど途上国の経験と貢献が「スズキらしさ」をより強く

 スズキは、「やるぞ」と言ったら、やり抜くのが真骨頂です。環境経営の視点でみると頭抜けた存在ではありません。気候変動対策が喫緊の課題、というか避けて通ったら会社の存続は考えられない時代に突入しました。「2030年度に向けた成長戦略」の内容に派手なキャッチフレーズは見当たらないものの、着実に実行できる

スズキEco*Ten(上)伸び代はいっぱいですが、実行と成果はこれから

 スズキをEco*Tenします。 ダイハツ工業と肩を並べる軽自動車のトップメーカーであるとともに、インドなど途上国へ積極的に進出し、高いシェアを握ります。欧米や中国などを主戦場とするトヨタ自動車や日産自動車、ホンダと違い、同じ自動車メーカーでありながら、独自の世界戦略を進め、その差別化戦略は

デンソーEco*Ten(下)7・1点 QRコードに負けず、実力を自らの疾走へ使う日が待ち遠しい

 デンソーは世界に素晴らしい幸運をプレゼントしています。「QRコード」。日常生活のあちこちで見かけ、ネット検索や買い物の決済など利用する機会がどんどん増えています。大掛かりなシステム開発や設備などが不要で、手軽に支えるため世界中で使われています。QRコードは開発、世界に広める 1994年、ト

デンソーEco*Ten(上) 実力は最強クラスでもトヨタへの忖度か、最前列に登場せず、残念!

 デンソーのEco*Tenに挑みます。 長年、製造業を取材してきた経験からいって、デンソーは日本最強クラスの実力を持ち合わせています。トヨタ自動車が率いる自動車部品系列グループの最前列に並ぶ実力のみならず、幅広い技術力はいずれも最先端の水準。世界最大の半導体受託生産会社のTSMCが熊本県で建

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