日揮 Eco*Ten (上)エンジニアリングの王者は脱炭素、気候変動を飲み込み、変革を続ける

 エンジニアリング会社の日揮をEco*Tenします。 環境経営の評価が難しい企業のひとつです。なにしろ石油・ガスなどエネルギーの資源開発に深く関わっているだけに、環境破壊・汚染はもちろん、CO2など温暖化ガス排出に対する批判は日常茶飯事。多くの批判などにどう答えるのか。万が一にも環境破壊・汚

日本電産 業績達成優先で、環境・ESGのビジョンは必要最低限 Eco*Ten5・0点

 かつてのキーエンスを彷彿しました。日本電産です。環境、ESGなどを説明する経営計画をホームページで眺めていた時でした。 日本電産は、言うまでもなく日本を代表する高収益企業。創業者の永守重信さんは株式投資家ならほとんどの人が注目している人物です。彼の一言が日経平均を動かすと言われました。事実

川崎重工 既存事業から新たな改革レシピを創出 Eco*Ten6・4点 Kawasakiの美学に酔う

 川崎重工業の環境経営度をEco*Tenします。 三菱重工業、IHIと並ぶ日本を代表する機械メーカーです。明治から始まった近代日本への転進を実現するうえで、欠かせない造船、生産機械、航空機、自動車など数えきれない生産品目を手掛け、日本経済の基盤を支えてきました。中高生の頃には、第二次世界大戦

気候変動ランキング⑥ 政策力は55位 具体性と実行が問われる G7で唯一取り残される

 CCPIの気候変動ランキングの最後は「政策力」です。日本は55位。59か国+欧州連合(EU)の60が対象の中でも55位。CCPIは「非常に高い」と評価される最上位3か国、1位から3位までは対象国無しという評価を下し空欄となっていますから、実質52位。G7メンバーで唯一最下位グル

気候変動ランキング⑤エネルギー利用の効率 日本は33位 優れた省エネは過去の栄光 2030年に向けて努力を

 CCPIの気候変動ランキングを評価する項目の3番目はエネルギー利用の効率。日本は33位。「中位」のグループに入っています。総合ランキングが50位ですから、エネルギー利用の効率は高く評価されています。 エネルギー利用の効率で1位はコロンビア、2位はエジプト、3位がフィリピン。効率が高いと評価

気候変動ランキング④再生可能エネルギー 日本48位 普及スピードは評価、出遅れと原発重視が足かせ

 CCPIが作成した気候変動ランキングのうち「再生可能エネルギー」の項目をみてみます。まずは評価方法から。水力を除いて評価する項目も 再生可能エネルギーとは、水力、太陽光や風力など自然エネルギーを利用して発電しているものです。CCPIのランキングは水力を含めた場合と、水力を除いた場合に分けて

気候変動ランキング③ 先進国が島嶼国などに「損失と被害」基金 中下位グループが大半を拠出することに

 COP27は11月20日、気候変動の被害を受けた途上国を支援する基金を設立することに合意し、閉幕しました。欧米や日本など先進国が排出した温暖化ガスの増加に伴い、発展途上国は気温や海面の上昇などで大きな被害を受けています。島嶼国などが30年以上も前から補償を求めてきました。 先進国も気候変動

「やれば、できる!」の声 気候変動ランキング② 温暖化ガス削減 日本は45位、本気度を疑問視

 気候変動ランキングを項目別にみてます。今回は温暖化ガス編。データの出所はCCPIからです。日本は振り返れば、すぐ後ろが「非常に低い」 日本の順位は45位。全体のランキングでは上位3位までは該当国が無いということで空欄でしたが、温暖化ガスは第1位だけが空欄で、2位がチリ、3位はスウェーデン。

気候変動ランキング① CCPI 日本は59ケ国+EUのうち50位 政策の具体性と実現に低い評価

 「Climate Change Performance Index」(CCPI)と呼ばれる気候変動ランキングが発表されました。日本は50位。前回より5つダウン。この指標は気候変動に対する取り組みと成果について59ケ国と欧州連合(EU)の合計60を対象に評価し、ランキングしています。COP27開催に

エフピコ Eco*Ten8・1点 プラスチック製品の不安を信頼へ、自社製品の価値を高めるリサイクル

 エフピコが経営戦略で貫いているのは、常に消費者の厳しい視線にさらされていることを忘れるな。手軽に使える割安な容器といった生産者の論理を振り回しても理解されず、反発を買うだけ。その経営判断に腹を括ったのは1981年。同業者の反発を買いながらも、白色が当たり前だった食器トレーにカラートレーを導入した時

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