マルハニチロ 日本初のブルーボンドを発行 海洋保護の姿勢を明示

  大手漁業会社のマルハニチロが日本で初めて海洋保護を目的にした無担保社債を発行します。ESG・SDGsの考えに沿った社債の一つで、ブルーボンドと呼ばれ、マルハニチロはESGの趣旨に従った経営戦略を説明するため、「ブルーファイナンス・フレームワーク」を作成しました。この経営戦略は国際

規格外の野菜 売れ筋変身には規格外のコスト 試される消費行動の変化

 SDGs関連のイベントで必須といえるテーマがあります。キーワードは「Re」。Reuse(リユース) Reduce(リデュース) Recycle(リサイクル)に総称される発想に立って、これまでなら使わずに捨てられていた素材を利用した商品が多く紹介されています。繊維に加工して織物に、あるいはただ同然の

人生100年計画もSDGs 「マネー」が群がる 現代の「風が吹けば・・・」

 SDGs週間だからなのでしょう。テレビも新聞も話題として取り上げられており、さまざまなイベントが開催されています。その一つ、大きな会場で開催されたイベントを見学してきました。これまでなら使い捨てられたゴミから繊維、和紙などへ再生する製品、規格外として売り物にならないとされてきた野菜などでジャムやピ

ペットの世界も電力需給と同じ 潤い楽しみながら生活インフラは地方によろしく

 愛犬や愛猫のペットの飼育数が牛や豚など家畜を大きく上回ることを知ってましたか。薄々は実感できましたが、数字の裏付けを目の前にすると、かなり衝撃的な事実。先日開催された市立図書館の講座で獣医学を専門とする大学教授から詳細を教えてもらいました。犬猫の飼育頭数は牛・豚を上回る 農林水産省の統計に

欧州中央銀行 社債を気候変動スコアで数値化 環境経営の格付けを後押し

 欧州中央銀行(ECB)が社債の保有リスクを評価するため、脱炭素の取り組みを数値化する「気候変動スコア」を発表しました。ECBは金融緩和策として国債、社債を購入しており、大量保有に伴う損失も懸念されています。保有する社債の損失リスクをより「見える化」するのが狙いです。これは同時に社債を発行する企業の

ユーグレナ ミドリムシからSAF育てる ブレない経営、日本の潜在力を引き出す

 成田空港に植物や廃油などを原料とする「SAF」を供給できる設備が完成しました。航空会社はCO2を大量に排出する産業として批判されており、スウェーデンの環境家グレタ・トゥーンベリさんが航空機を使わずにヨットで大西洋を渡って国際会議に参加し、世界に訴えたこともあります。SAFはジョット燃料の代わりに使

ふるさと納税は誰のため?自治体運営の通販、納税意識を忘れる落とし穴

 ふるさと納税は不思議です。自分や家族が住んでいる自治体を良くすることよりも、他の自治体の税収増へ貢献する。生まれ育った「ふるさと」なら、まだわかりますが、全く縁もゆかもりもない行政に向けて納めることが多い。日本の市町村が元気になれば、回り回って自分らが住む自治体も活性化し、日本全体が潤うという発想

経産省が人権尊重の指針 ESG、SDGsを掲げる企業は避けて通れない 試される実行力

 経済産業省が9月13日、「責任あるサプライチェーン等における人権尊重のためのガイドライン」を公表しました。日本の企業に対し人権尊重の視点から経営を実践するよう求め、その指針となるものです。日本の企業は世界各地で事業展開していますが、人権問題についての感度や実行力が欧米に比べて差があります。英語など

もう25年間も漂い続ける排出量取引 東証で実験開始 炭素税の代替? 

「二酸化炭素(CO2)の吸収量がついに排出量の一割を超えることが確実になりました。二〇一〇年、日本最大の自動車メーカーであるX自動車の東京本社。テレビ会議でつながったインドネシア・ボルネオ島の駐在事務所からの報告を受け、地球温暖化対策室は歓声に包まれた。(中略)地球温暖化対策室長は「乾いたぞうきんを

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