東京都 新築戸建てに太陽光を義務化 「電力は地方頼み」を解消するのも脱炭素社会の一歩に

 東京都が2025年4月から新築する戸建て住宅に太陽光発電を義務付ける方針を固めました。戸建て住宅を対象とするのは全国初です。義務化の狙いは脱炭素社会への移行を呼びかけることでしょうが、これを機会に東京都の電力需給は東京以外の地方に大きく依存している歪な構図を自覚して欲しいです。福島県や新潟県など首

ドイツが脱原発を微調整、欧州のエネルギー危機、脱炭素の本気度を揺さぶる

 ドイツ政府が脱原発政策を微調整しました。国内に残る原子力発電所を2022年末にすべて運転終了する予定でしたが、ロシアから調達する天然ガスの供給が先行き不安に陥ったため、運転終了を先延ばします。脱原発の先頭を走っていたドイツが微調整とはいえ、原発運転を維持することは欧州のエネルギー状況の厳しさを改め

オウンドメディアはESGを実践する企業戦略 トヨタイムズ編集長に注目

 トヨタ自動車は、銀座での不祥事が伝えられる俳優の香川照之さんが出演するトヨタのテレビCMを2022年末で終了するそうです。すでに出演するCMは放映されておらず、トヨタの姿勢は明確です。ところが香川さんが編集長を務めるトヨタのオウンドメディア「トヨタイムズ」の処遇については明言していません。トヨタイ

ESG・SDGsとマネー③ ESGの冠を取り下げようの声も 投資の透明性に不満

 「へえ〜、やっぱりねえ」と思わせるブルバーグの記事を見つけました。投資の冠にESGを使うのをやめて、もっと他の名称に変えるべきだとの声が出ているそうです。記事によると、オックスフォード大学サイード・ビジネススクールのロバート・エクルズ教授はESGという言葉には「もはや価値はない。変えようではないか

ESG・SDGsとマネー②バブル、それともグリーンウオッシュ

 脱炭素、ネット・ゼロ・カーボン、あるいはカーボンニュートラルなど様々な言葉に姿を変え、投資資金が集まり運用されています。「絶対に値上がりしますよ」と耳打ちされて購入、融資を誘う不動産投資とどう違うのでしょうか。「お金に色はない」と言われますが、個人的な経験からすると「お金には色があります」。

ESG・SDGsとマネー① 新しいルール作りはオープンソースと翻訳能力を忘れずに

 ESG、SDGsを冠した投資の話題が増えています。地球温暖化の影響を反映しているのか、世界各地でこれまで経験しなかった自然災害に襲われています。誰もが地球温暖化の怖さを身近に感じ、不安を覚えています。環境、ライフスタイルの変化、解消でいない世界の南北問題、人権の平等など。ESGやSDGsと言えば、

JFE 高炉から電炉へ 脱炭素の覚悟 過去の栄光と葛藤の末に Eco*Ten 6・5点

 JFEスチールが高炉1基を電炉に転換する方針を固めたそうです。高炉は鉄鉱石とコークスを原料に還元反応を起こして高品質の鉄を生産しますが、CO2を大量に排出します。これに対し電炉は鉄スクラップを電極で溶かすため、CO2排出量を大幅に抑制できます。しかし、鉄鋼業界にはヒエラルキーがあります。高炉には明

政府、原発推進へ大転換 及び腰から本腰へ 本気度をEco*Ten 10点満点の3・5点

 岸田首相が原子力発電所の建設推進に舵を切りました。2011年の東日本大震災による福島第一原発事故は福島県を中心に甚大な被害を与えるとともに、原発推進の流れを止めました。国民から安全の徹底策を求める声は強く、その後も東京電力など原発を運転する事業会社の不祥事が加わり、与野党も含めて原発に対する見方は

「セミしぐれ」を残す自信がありますか?都市の農地、樹木は消え続ける

 宮城県の秋保温泉に近いキャンプ場で家族とテントを張って宿泊した時です。前夜はまだ小さい息子と一緒にBBQを楽しみ、真っ赤に焼けた炭の残り火で温めたお湯を焼酎に継ぎ足し、そして継ぎ足して気持ち良く酔って寝ました。翌朝、突然の大音量に目を覚めました。森中のセミが一斉に鳴き始めたのです。朝5時ごろ、夜明

JurassicWorldと共生できるか、それとも人類がJurassicWorldになるのか

はたして、地球を支配するのは人類か、恐竜か、それとも共存を選ぶのか・・・。シリーズの壮大なる終焉を見届けよ(ジュラシック・ワールド/新たなる支配者のパフレットから) というわけで、映画を見てきました。小学生の時に恐竜にハマって以来、ゴジラ、モスラの映画とともに地球と生物の世界観を養ってきました。

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