明治神宮外苑から信濃町まで歩く この風景と歴史を壊す理由が見当たらない

 明治神宮外苑を久しぶりに訪れました。新聞社に勤めていた記者現役時代は、すぐそばのホンダ本社を訪れるため、1週間に1度は通っていました。取材を終えたら、外苑に向かいぶらぶら散歩。取材メモを頭の中で再構成して記事執筆に必要なポイントを確認し、次の取材に備えます。いちょう並木を借景にしたレストランが空い

SDGs 日本は世界から取り残され、遠のくばかり!? ジェンダーや気候変動で低い評価

 日本のSDGsに対する評価は163か国のうち21位。2017年は過去最高の11位でしたが、2019年は15位、2020年は17位、2021年は18位、2022年の19位とズルズルと順位を下げ続け、2023年は21位となりました。あれだけ政府も企業もSDGs推進を連呼しているにもかかわらず、SDGs

ESGと経営戦略  IHI アンモニアは成長へのエンジンになるか、試される経営改革力

 IHI。2007年に社名を変更する前は石川島播磨重工業。昭和、平成に企業取材を覚えた新聞記者としては、石播がしっくります。そのIHIが製造業としてどう変身しようとしているのか。2023年5月に公表した経営計画をもとにESGの視点からみてみます。重工業は製造業の「深夜食堂」 IHIは三菱重工

ESGと経営戦略 日東電工 ニッチトップでESGトップ企業へ意欲満々!?

 日東電工。日本の製造業の強さを体現する優秀な企業のひとつです。表面を守る保護フィルム、太陽電池など住宅設備、半導体など電子部品、粘着テープなど包装材・・・。高機能素材を扱っているだけに、同社の製品は姿を変えて日常生活で毎日手にする多くの製品に採用されており、誰もが目にしたり触ったりしているはずです

G7環境相会議を考える④ 水 日本の技術と経験は、世界に貢献へ

滋賀県の針江地区は今も生活の中心に湧水 琵琶湖の西岸に位置する滋賀県高島市の針江地域を訪れたことがあります。鈴江地域の住民のみなさんは、比良山系からの伏流水を「生水(しょうず)」と名付け、炊事や洗濯、もちろん飲み水など生活のあらゆる場面で使われ、水を利用する場所を「川端(かば

東電・柏崎刈羽原発 運転モラルでNO! 再稼働の道は険しいどころか

 東京電力の原子力発電所は再稼働できるのでしょうか。原子力規制委員会は5月17日、東電柏崎刈羽原子力発電所の運転禁止命令について解除を見送ることを決めました。再稼働に向けて改善要求した27項目のうち4項目で是正が不十分と判断したためです。4項目は傍目から見る限り、決して無理難題な要求とは思えません。

G7環境相会議④福島第1原発の汚染処理は世界に理解されているのか

 G7気候・エネルギー・環境大臣会合で公表したコミュニケの日本語訳が話題になっています。朝日新聞の5月16日付記事によると、全国の約150の市民団体らが「福島第一原子力発電所の事故対応」の項目で環境省が公表した日本語訳が間違っているとして撤回を求めているそうです。コミュニケの原文は英語で、環境省と経

マイクロソフト 核融合発電の米スタートアップから電力購入 夢が現実に、それとも夢幻

 久しぶりに面白いニュース記事を見つけました。米国のマイクロソフトが核融合発電の米スタートアップ企業から電力を購入する契約を結んだそうです。地上で太陽を創造することに等しいといわれる核融合。地球温暖化を招くCO2を排出せずに膨大な電力を生み出す究極のエネルギーです。日本はじめ世界で研究開発しているに

G7環境相会議を考える③プラスチック汚染 出遅れの日本、リサイクルなど仕切り直しへ

 第3回はプラスチック汚染。ペットボトルや簡易トレーなど日常生活で欠かせないプラスチック製品が対象になりますが、日本はゴミの分別が進んでいるので、プラスチック汚染は他国に比べて対応が早いと考えていました。全くの勘違いでした。「日本はリサイクル先進国」は全くの勘違い 日本が再利

G7環境相会議を考える②地球温暖化の息遣いを伝える先住民とどう向き合う

 第2回は「先住民」。4月に札幌市で開催したG7の気候・エネルギー環境大臣会合で発表したコミュニケで「先住民」は議論され、採択されましたが、多くのメディアはCO2などの脱炭素、天然ガスの段階的な廃止に注目し、残念ながら先住民の問題はあまり触れられていません。世界の関心を考えれば致し方がないと納得しま

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