三井不動産「街と人の外苑」よりも「明治神宮の内苑」を最優先

 東京の再開発の中でも異例の注目を集めている明治神宮外苑。神宮外苑の象徴であるイチョウ並木など自然が残された景観が高層ビルの建設などで大きく変わるため、再開発に対し疑問視する声が広がり、多くの著名人、メディアを交えて再開発事業のあり方が議論されています。「樹木の伐採」の見出しだけが飛び交う時もあって

女性の「ガラスの天井」は世界第3位 大企業と中小企業、東京と地方の格差が足かせに

 日本の女性の地位が国際基準で見ると、かなり低い。こういう結果を聞いても、驚かなくなってきました。この鈍感さが決して良いとは思えませんが、毎年さまざまなメディアやシンクタンクが公表する指標が念押しします。直近ではエコノミストの「ガラス天井指数」。日本はOECD29カ国のうち27位。最下位から数えて3

再生ファンドの主宰者が学校経営 尻すぼみのESG・SDGs投資を活性化する試金石になるかも

 企業の経営再建をめぐる話題を見ていると、投資ファンドが当然のように登場します。最近では名門企業の東芝がファンドのてのひらでコマのようにくるくる回され、その惨状をみて悲しい思いをしました。新興企業でいえば、ビッグモーターでしょうか。損保ジャパンのトップ辞任にまで発展した自動車保険金の不正請求事案を引

フランスの「助け合い商店」 貧富の格差を住民同士が互いに補完

  日本の小売業でも始まる未来を見た気がしました。NHKニュースで紹介されたフランスの「助け合い商店」です。仕組みはそんなに難しくありません。同じ商品に価格が3種類設定され、値札は「安い」「標準」「助け合い」。通常の定価は「標準」に相当するのでしょうか。商品を購入する消費者はそれぞれ自らの所得に応じ

缶チューハイが企業の倫理観を試す 利益に酔えない商品開発、マーケティング

 缶チューハイが企業の倫理観を問うリトマス試験紙になるとは思いませんでした。リトマス試験紙って何?と戸惑う人もいるでしょう。本来はアルカリ、酸性の度数を明らかにする試験紙ですが、今回は収益と企業倫理を天秤にかける試験紙です。ビールなどアルコール飲料を生産するメーカーが購入するお客さんの健康を考え

SOMPO 櫻田会長・辞任 経営の信用を補償する保険はない

 個人投資家から繰り返し聴くエピソードがあります。「1億円稼いだら、2億円。次は10億円。お金を目の前にするともっともっと欲しくなる。欲望に上限はない」。目の前に札束が積まれると、もっと高く積み上げたい。金融の世界にどっぷり浸かると、知らない間にマネーの魔力から抜け出せなくなると言います。マ

1強ゆえの傲慢が生んだ経営の歪み、エネオス経営トップが連続で女性へのハラスメントで辞職

 新年にあたってのマネジメントメッセージ(要旨)について当社は、本日、新年にあたり、代表取締役 副社長 宮田知秀が社長職代行として、グループ社員に向けてメッセージを配信しましたので、要旨を下記の通りお知らせいたします。                 記能登半島地震で亡くなら

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