ESGに耐えられない電力会社、不祥事を止められず、自ら原発再稼働を遠ざける

  電力会社の不祥事が続いています。2022年末、公正取引委員会は関西、中部、中国、九州の4電力に対し顧客獲得に関連したカルテルを結んだとして処分しました。カルテルの認定期間は2018年から2020年まで。課徴金は関電を除く3社で1000億円と過去最大。主導した関電は自らカルテルを申告したので、

兼六園が教えること 新陳代謝を繰り返すが、400年間守るものは守り続ける

  兼六園。日本三大名園として岡山市の後楽園、水戸市の偕楽園と並ぶ称せられますが、数え切れないほど園内を歩き回ったせいか、四季に合わせて変化する美しさを今でもすぐに目に浮かぶほど最も好きな庭園です。兼六園を500回以上も散策 なにしろ兼六園は通勤路でした。新聞社に入社して3年目、石川県金沢市

三井不動産、宇宙を見て森を見ず 再開発は未来の創造とともに過去を守ることも

 東京・神宮外苑の再開発が進みます。 東京都は2月17日、明治神宮外苑の再開発計画事業を認可し告示しました。再開発の事業主体は三井不動産、明治神宮、日本スポーツ振興センター、伊藤忠商事の4者。計画によると、神宮球場と秩父宮ラグビー場を再配置します。ラグビー跡地にホテルを併設した野球場

スズキEco*Ten7・1点(下)インドなど途上国の経験と貢献が「スズキらしさ」をより強く

 スズキは、「やるぞ」と言ったら、やり抜くのが真骨頂です。環境経営の視点でみると頭抜けた存在ではありません。気候変動対策が喫緊の課題、というか避けて通ったら会社の存続は考えられない時代に突入しました。「2030年度に向けた成長戦略」の内容に派手なキャッチフレーズは見当たらないものの、着実に実行できる

スズキEco*Ten(上)伸び代はいっぱいですが、実行と成果はこれから

 スズキをEco*Tenします。 ダイハツ工業と肩を並べる軽自動車のトップメーカーであるとともに、インドなど途上国へ積極的に進出し、高いシェアを握ります。欧米や中国などを主戦場とするトヨタ自動車や日産自動車、ホンダと違い、同じ自動車メーカーでありながら、独自の世界戦略を進め、その差別化戦略は

TOP